パブリックスペース「OPEN」見学会レポート
長野市権堂町にあるパブリックスペース「OPEN」は明治時代に呉服問屋だったという古い建物をリノベーションしてショップやカフェ、事務所やワーキングスペースを設け、催し物なども定期的に開催している活気あふれる空間になっています。
2012年6月にオープンして以来、もうすぐ2周年を迎えますが、若者からお年寄りまで気軽に立ち寄れる場所としてすっかり定着しています。
3月17日、OPENの一角でデザインのお仕事をされている関谷さんと自然エネルギー普及などに尽力されている電気工事士の小田切さんに見学会と新人歓迎会を兼ねて場内を案内していただきました。
広い中庭を囲んで建物が立ち並び、それを囲むように牡蠣小屋がオープンしていました。夏になるとビアガーデンが登場するそうです。
最初におじゃましたのは革細工専門のショップ「affection」です。1階の店舗には革職人の豊田さんが手がけた素敵な革製品が並び、2階は工房になっています。元々は蔵だったので梁や柱はとても立派で壁の厚さは30センチ以上もあり、防音効果は抜群だそうです。
次に訪れたのはオーダー専門パティスリーのお店「Le ciel bleu」です。お菓子はすべてオーダーメイドなので残念ながらショーケースにはありませんでしたが、壁紙や照明がとても上品で、優しい雰囲気の漂う店内でした。オーナーのさとうさんはお菓子づくりの教室なども開講されているということです。
ちょっと小休止でお手洗いを拝見。元はお風呂や給湯室があったところだそうですが、壁の幾何学ペイントとピンクのトイレが可愛くてアーティスティックなコーナーになっていました。水回りは長野市の(株)ミナミサワが提供しているそうです。
続いてワーキングスペースを見学。気軽に仕事や打ち合わせができる場所として主にデザイナーや ライターなどのクリエイターの方々が利用されているそうです。会員制になっていますが残念ながら現在は空きがないそうです。
梁や柱がむき出しの空間は開放的でゆったりとしていてアイディアが次々と浮かんできそうな環境ですが、長い間に煤がかぶった梁や柱をお掃除するのは大変だったそうです。
コーナーの一角にはペレットストーブが設置されていて自然エネルギーを推進する信州パートナーズとしてはうれしい限りです。ペレットは粉々にした木くずなどをドッグフードのように圧縮成型した燃料で、ストーブはずっしりとした無骨な感じですが、暖炉のような柔らかな温かさがあります。
最後は本日のメイン、カフェバー「オルカ」での歓迎会です。「オルカ」はフレンチ・イタリアンなどの洋食メニューを中心に豊富な種類のワインやビールなどが楽しめるお店です。目の前でくるくる回る名物のロティサリーチキンを眺めながら、しばし歓談しつつ、美味しいお食事に舌鼓。ロティサリーチキンの皮はパリパリで、お肉はしっとりと柔らかくて最高でした。デザートのワッフルの盛り合わせはボリューム満点で大満足でした。
パブリックスペース「OPEN」は、使われていなかった古い建物を見事にモダンな空間へと再生しています。
また、それぞれ個性をもった人たちが一緒になって協力しながら街の活性化につなげているところなど、信州パートナーズとして参考にさせていただくところがたくさんありました。
お忙しい中、見学やご説明をいただき本当にありがとうございました。
パブリックスペース「OPEN」についての情報やお問い合わせは公式ホームページをご覧ください。
イベントやお店の情報が掲載されていますのでぜひチェックしてみてください。
http://open-gondo.com/
(スタッフ 松本・ヨ)